少年A 手記

元少年A 「絶歌」

1997年6月28日。

僕は、僕ではなくなった。

少年A 手記「絶歌」の内容

「少年A」――それが、僕の代名詞となった。

 

僕はもはや血の通ったひとりの人間ではなく、無機質な「記号」になった。
それは多くの人にとって「少年犯罪」を表す記号であり、自分たちとは別世界に棲む、人間的な感情のカケラもない、
不気味で、おどろおどろしい「モンスター」を表す記号だった。
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